どうも皆さんこんにちは!ゲーミングデバイス専門レビュアー「RYO(@ryo_blog_fps)」です^^
今回はLogicool Gより、2020年4月に発売されたゲーミングマウス「G203 LIGHTSYNC RGB」(以下「G203」で呼称統一)を購入したので、実際の使用感を詳しくレビューしていきます。
形状やボタン数などは全て同じですが
「G203」では性能が控えめなセンサーを搭載することで
この価格帯を実現。
この両者の違いについての比較検証と、競合他社マウスとの比較を実施しながら「G203」をレビューしていきます。
「G203」の大きな特徴
- この使い心地でこの価格は破格。コスパを極限にまで追及したエントリーモデル
- 競合他社モデルと比較してもそのコスパはもはや異常(のちほど詳しく解説)
- 「ブラック&ホワイト」の2色モデルを展開
- 見た目も妥協無しの1680万色RGBにも漏れなく対応
- これで2年間の無償保証付きだから、ホント一切死角がない
「G203」と「GPRO HERO」を比較
「G203」と「GPRO HERO」の違いが分かりやすい様に、両者のスペックを比較しまとめました。
(赤字が優秀な項目↓)
G203 | GPRO HERO | |
搭載センサー | オプティカル | HERO 16K |
プログラム可能ボタン | 6 | 6 |
DPI | 200-8,000 DPI | 100-16,000 DPI |
最大加速 | 25 G | 40 G |
最大トラッキング解像度 | 200 IPS | 400 IPS |
ポーリングレート | 1000 Hz | 1000 Hz |
メインボタン耐久性 | ー | 5000 万回 |
重量 | 85 g | 83g |
Amazon価格 | 3,600 円 | 5,500 円 |
しかし、実はFPSなどのゲームをするにあたってこの「G203」のセンサースペックでも必要十分の性能値と言えます。
それはなぜなのか。理由は以下の通り。
一時期世界的に人気を博した、他社メーカーのXtrfy「M1」というマウスがあります。
このマウスは、CSGOの世界的有名プロチーム「Ninjas in Pyjamas」が深く開発に関わっており、実際に選手たちが使用していたマウス。
搭載センサー=Optical Pixart PMW 3310
※()内は「G203」の概要
・最大DPI=4000 DPI(8000 DPI)
・最大トラッキング解像度=130 IPS(200 IPS)
・最大加速度=30 G(25 G)
・重さ=95 g(85g)
・価格=約8,800円(3,600円)
上記の通り、エントリーモデルとして発売されている今回の「G203」の性能値に近いXtrfy「M1」。
最近のゲーミングマウスのセンサー性能は、『高ければ高い程FPSゲームで有利』と捉えられる風潮がありますが、実際にはゲームをプレイする分には過剰スペックのモノが大半を占めます。
CSGOのプロゲーマーでさえ、「M1」のようなセンサー性能で満足できている現実は興味深いデータ。
今回の「G203」のスペックでも十分快適に
FPSゲームが出来るという証明です。
僕自身も実際に「G203」でFPSをプレイしてみましたが、至って良好。文句なしの操作感。
価格自体は、販売開始時期が異なるので一概には判断できませんが、これが3000円代で買えるようになったのは良い時代ですね。(技術進化の賜物)
「G203」の類似競合他社マウスとの比較
今回の「G203」には形状やスペック・価格が似ている他社の競合製品が存在します。
それはSteelSeriesの「Rival 3」とRazerの「Viper Mini」。
(どれも【小ぶり・左右対称型形状】を採用しています。)
競合製品と「G203」の比較表
(赤字が優秀な項目。画像をタップで拡大可能です。)
FPSゲームでの「G203」のセンサー性能には問題ない。と前章で申し上げました。
よって、この「G203」はスペックを快適にプレイできるギリギリまで落とし
ライバル製品を圧倒する抜群のコストパフォーマンスを実現してくれるマウスとなっています。
デバイスに特別こだわりがないPCゲーム入門者~にとっては、価格面で最適なゲーミングマウスと言えるでしょう。
比較製品も動画でレビューしています↓
「G203」の外観チェック
それでは「G203」の外観を詳しく見ていきましょう。
箱デザイン
本体
各方面からの画像(タップで拡大可)
両サイドの素材は、表面がザラザラとしたプラスチック製。
両サイドの側面が上に行くにつれて幅が広がる外観形状が特徴的。
本体上部の質感は、側面とは少し質感が変わりこちらは割とサラサラな感触。
指紋汚れが付きにくい表面材質なので、メンテナンスが不要なのはありがたい点です。
許容範囲の誤差でしょう。
近年流行を見せている軽量マウス(60g~)などに比べれば重い分類ですが、十分操作しやすく扱いやすいバランスの重みと言えます。
LEDライティングは、ハイエンドモデルと同じく1680万色に対応。
Logicool Gの専用ソフトウェア上で、様々なプリセットが用意されており好みの光り方に変更が可能です。
付属品
・取扱い説明書&保証書
・Logicool G専用ステッカーシール
・Gマーク入りマウス収納袋
「G203」は有線式マウスで低価格品のため、付属品はとても少なくシンプルな様相です。
クリックボタン
この特性上、クリックをする位置がどこであろうと同じ力でクリックすることが可能。
クリックボタンの手前の位置で操作するつまみ持ちの人でも問題ありません。
クリックの感触はかなり軽い部類。
個人的には、FPSゲームにおける連打がとてもやりやすくなったので「G203」の方が好み。
上位機種の「GPRO HERO」は5000万回の耐久性となっていましたが、今回の「G203」は長期間の使用でどれくらい持つのかは今の所不確定。
安心を取るなら「GPRO HERO」が無難ですが、ここは財布と相談しましょう。
サイドボタン
割と深めなストローク長ですが、特に扱いにくい点はなし。
前後2つのボタン間をわざと離してくれているのはGOODポイント。
位置に関しても申し分なし。
これは手の大きさやグリップスタイルによっても変動しますが、日本人の平均的な手の大きさの人なら問題ないでしょう。
僕自身の手の大きさは、記事の後半で公開しているので参考にされてください。
ホイールボタン
表面にギザギザとした凹凸のあるラバー材を採用したホイールで、滑りにくく操作がしやすい構造は「GPRO HERO」と同様。
ラバー素材にありがちな懸念点である、経年劣化によるベタツキが起こる心配は不要です。
その理由は「GPRO HERO」を2019年1月に購入し、19カ月使ってきましたが未だに不快なベタツキは発生していません。
「G203」も触った感触は同じ素材なので、この点は安心材料と言えます。
ホイールの位置に関しても問題なし。
手の大きい外国人向けのマウスは、ホイール位置が遠い現象も散見しますが「G203」では心配ないと言えます。
DPI変更ボタン
初期設定ではこの「DPI変更ボタン」で順サイクルにて感度を変更可能。
初期値は【400 / 800 / 1600 / 3200】の4サイクルで押すたびに変更されます。
(専用ソフトウェアで簡単に変更可能)
もちろん他のキーへの設定もできるので、自分が便利と思う使いたいキーを割り当てましょう。
ケーブル
「G203」のケーブルは、「GPRO HERO」と同じくビニール素材のケーブルを採用。
実測値は約2.2mmと細いので、どのマウスバンジーでも取り付けが可能です。
正直マウスバンジーなくても困らないレベルなので、ケーブルストレスはまずありません。
2世代前のGPROは太い編み込みケーブルで固く扱いずらかったですが、「GPRO HERO」からこの仕様に変更されているので、とても良いアップデートです。
余談ですが、USB端子にはLogicool Gの「Gマーク」が刻印されています。
細かい所だけど、ちょっぴり嬉しい。
ソール(底面)
四隅4か所と、中心のセンサー部にOリングのソールが設置されています。
滑りを重視したい人は「パワーサポート」などの別ソールに交換した方が良いでしょう。
「G203」を実際にグリップしてみる
「G203」を代表的な3種類の持ち方で持ってみます。
あなたのグリップスタイルに適合する画像を参考にして下さい。
管理人の手の大きさ(参考)↓
画像をタップで拡大表示可能↓
かぶせ持ちの感覚は特別使いにくい訳ではないですが、「G703h」のようなI.E3.0クローンのエルゴノミクス形状に比べると、フィット感と言う意味では劣ります。
「つかみ持ち・つまみ持ち」の人は安心して買って大丈夫。
一方でかぶせ持ちの人はお店などで実際に触って確認したほうが無難でしょう。
(僕と同じ位の手のサイズの人はかぶせ持ちでも大丈夫です。)
「G203」のリフトオフディスタンスを検証
マウスを持ち上げた際に、どの位置までセンサーが認識するかの距離の事を指します。
一般的にこの数値が『2.0mm未満』ならFPSでも快適にプレイできるという指数です。
測定方法は、0.1mmの金属プレートを一枚ずつ底面に敷いていき、マウスの挙動が反応しなくなる点を検証。
使用したマウスパッド
結果は「0.9mm」という数値に。
(優秀過ぎる。)
この「G203」のリフトオフディスタンスはかなり短く、非常に優秀な測定値結果です。
FPSをプレイする上で理想的なリフトオフディスタンスとなり快適なエイムを実現してくれると言えるでしょう。
「G203」の使用感
もともと「GPRO HERO」は多くのプロゲーマーの意見を聴取し、実際に開発に深く関わって作られたプログレードのマウスです。
そのため形状に関しては完成された形状で今も尚売れ続けている大人気モデル。
小ぶりな本体サイズなので、つかみ持ち・つまみ持ちでもっとも重要なエイムの懐がかなり広く取れるのが大きなメリット。
FPSゲームにおけるエイムの自由度が極端に広く、快適な操作・プレイを補助してくれる形状となっています。
ぶっちゃけ、この「G203」と「GPRO HERO」をFPSゲームで使い比べても
【こっちの方が性能悪い!】と分かるはずもなく…w
プロゲーマーでもこの差に気付く人はまずいないと思います。
正直、約2,000円高いお金出して「GPRO HERO」買う意味あるか…?と感じてしまうほど。
このコスパの良さは本当に”業界随一”のマウスに躍り出ましたね。
「G203」のソフトウェア
Logicool Gの無料専用ソフトウェア「G HUB」にて、簡単に各種設定が可能。
これまでのロジクール製品同様に、とても分かりやすく設定できるソフトウェアになっています。
(この価格帯でオンボードメモリにも対応しているのが凄い。)
・LED設定
・各ボタンのキーバインド
・DPI変更(200~8,000)【50単位で調整可能】
・ポーリングレート設定(125 / 250 / 500 / 1000 Hz)
・ゲームごとのプロファイル設定
上記画像の赤線・赤枠部は「GPRO HERO」にはありません。廉価版なのにグレードアップしているとは…どうゆうこと?w
何はともあれロジクールのソフトウェアは、数多のゲーミングデバイス界でもNO.1となる使い勝手の良さが魅力。
僕自身、これまで10社程のメーカーの「専用ソフトウェア」を使った経験がありますが、ロジクールが一番操作が簡単で分かりやすいインターフェイスとなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はLogicool Gのエントリーモデルとなる「G203」をレビューしていきました。
使用感がハイエンドモデルにも一切劣らないのに
たったの3,600円は業界の値崩れを起こしかねない
一種の革命的マウスでした。
これで2年間の故障サポートまで付いてくるのはヤバすぎます。
気になる方はぜひチェックされてください。では今回はこのへんで!
ゲーミングデバイスレビュアー「RYO(@ryo_blog_fps)」でした^^
バイなら!
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