どうも皆さんこんにちは!デバイスブロガーの「RYO(@ryo_blog_fps)」です^^
今回は、昨年11月14日に発売開始となったROCCATのゲーミングマウス「Kone Pure Ultra」を詳しくレビューしていきます。
今回のレビュー品「Kone Pure Ultra」は人気モデルの旧型「Kone Pure Owl-Eye」の正統進化と軽量化(-22g)を果たした、待望の最新作なので両者の違いも交えながら解説レビューしていきます。
ROCCAT公式Youtube「Kone Pure Ultra」のPR動画(50秒)↓
今回の「Kone Pure Ultra」のカラーバリエーションは「ブラック・ホワイト」の2色展開。
今回のマウスは、超小型で特徴的な形状であり、特に「つかみ・つまみ持ちと最高の相性」なので、当てはまる人は要チェック。
「Kone Pure Ultra」の大きな特徴
- ハニカム構造(穴あき型)でないのに重量わずか【66g】という超軽量。旧モデル比「25%減を実現」した高性能ゲーミングマウス。
- つかみ・つまみ持ちとの相性抜群となる超小型形状は旧モデルと同じ。これ使ったら他が使えなくなるレベルの中毒性あり。
- センサースペックも大幅向上。最大16000DPIを誇る高スペックも魅力だが、何より驚かされたのはリフトオフディスタンスの優秀さ。(わずか0.7mmで距離調整も可能)
- ソフトウェアが何と言っても秀逸。業界最高と言わんばかりの【簡潔&多岐】。他のメーカーを軽々超えたカスタム性能は必見
- 「ブラック・ホワイト」の2色展開でユーザー好みのデスク作りが可能。価格も両者同じなのはありがたい。
- 一方で気になる点は、個体差の可能性もある「右クリックの異常な固さ」(記事後半で後述します)
旧型との性能比較表
今回の「Kone Pure Ultra」が、旧モデルの「Kone Pure Owl-Eye」からどんな点がグレードアップしているのかを比較するために比較表をまとめました。
赤字がより優秀な項目↓)
「Kone Pure Ultra」(新) | 「Kone Pure Owl-Eye」(旧) | |
搭載センサー | 「Owl-Eye」16K | 「PMW3310」 |
ボタン数 | 9 | 9 |
DPI | 50 – 16000 DPI | 100 – 12000 DPI |
ポーリングレート | 125 / 250 / 500 /1000 Hz | 125 / 250 / 500 /1000 Hz |
最大加速度 | 50 G | 50 G |
トラッキング速度 | 未公開 | 250 IPS |
メインボタン耐久性 | 未公開 | 5000 万回 |
重量(実測値) | 68 g | 88 g |
Amazon価格 | 7,973 円 | 5,708 円 |
従来センサーをアップグレードした、Roccatオリジナル光学センサー「Owl-Eye 16K」を搭載。
この最新センサーは、現状ハイスペックで名高い「PixArt 3389センサー」を基に改良された独自センサーになります。
ですが、今回の「Kone Pure Ultra」は、満を持した最新モデルで、価格帯も若干上がっている点から、恐らくこの2つの項目も旧モデルと同等、もしくはそれ以上のスペック値に向上していると思われます。
形状に関しては、実際に握った感触だと全く同じ。(実測値もだいたい同じ)
旧モデルの形状が余程「好評」だったためだと思われます。好評の理由は僕でもすぐに分かりました。(グリップ感は後ほど詳しく)
直近だと業界的に、ハニカム構造(多孔式)の軽量ゲーミングマウスが大流行していますが、ハニカム構造でないのにこの実測【68g】という重量にまとめてきたのは正直驚きを隠せません。
手に馴染みやすい従来の使用感はそのままに、マウス本体のインナーフレームのみを肉抜きすることでこの超軽量を実現しているとのこと。
一般的なハニカム構造デザインでは、どうしたって剛性に不安を持つ人も多く、「集合体恐怖症」を持つ人にとっては生理的に受け付けない””絶対避けたいマウス””として認知されてしまうので、そのような悩みを抱く方でも心配なく軽量マウスを扱うことが出来ます。
「Kone Pure Ultra」の外観
それでは「Kone Pure Ultra」の外観を詳しく見ていきましょう。
箱デザイン
本体
各方面からの画像(タップで拡大可)
形状のジャンルは『左右非対称型』であり、大きさ・形状に関しては旧モデルの「Kone Pure Owl-Eye」と変更なし。
旧型ボディーの表面は爪を立てて擦ると「表面が荒く、擦れた音が大きい」のに対し、今回の「Kone Pure Ultra」の表面は「表面がより滑らかで、擦れた音が極端に小さい」という違いが見受けられました。
しかしながら、困った点も。。。
この要因は、色がブラックモデルだから。
僕と同じ手汗ゲーマーで、この指紋跡が気になる人は、ホワイトモデルだと一切これが目立たないので、ホワイトモデルを購入されてくださいね。(ミスった。)
ライティングはテール部分の「ROCCATロゴデザイン」にみとなっておりRGBに対応。
旧型と大きくデザインを変えてきましたね。
「Kone Pure Ultra」を実際に握った様子
「Kone Pure Ultra」を代表的な3種類の持ち方で持ってみます。
手の大きさ(参考)↓
画像タップで拡大可能
このマウスの真骨頂は何といっても「つかみ・つまみ持ち」での抜群のフィット感になります。
この形状に惚れ込んで””中毒者””になってしまった人をTwitterでも多くお見受けしました。
【「Kone Pure Ultra」に出会ってマウス探しの旅が終わった。】
という人が多くいらっしゃって微笑んでおります。
この「Kone Pure Ultra」はそれ位「つかみ持ち・つまみ持ち」の人にとっては最高クラスの操作性・フィット感を誇ります。
超小型のマウスに分類されるため、エイムの懐(自由域)がかなり広く、指先での繊細なエイム動作を可能にしてくれるのが最大の恩恵。
一方で、個人的にはかぶせ持ち派の人は不快感を伴う傾向があると感じています。
その理由はこれ↓
マウスパッドに薬指・小指が接触してしまい「FPSゲームでのエイムの妨げ」になってしまう可能性があるという事です。
手が小さい人ならば大丈夫ですが、僕と同じく”日本人の平均的な手の大きさかそれ以上”の人で「かぶせ持ちユーザー」は完全にアウトだと思います。
上記に当てはまるかぶせ持ち派で、このマウスが気になっている人は実際にお店で握ってみてから購入されてくださいね。
クリックボタン
マウス本体とクリックボタンが分離してある「セパレート式」ではないので、クリックする場所によって押加圧が大きく変わってきます。
実際にクリックが可能な範囲は以下の通り↓
標準クリック領域でのクリック操作は快適そのものであり、一般的な手の大きさの人であれば心配は一切不要。
「僕は(私は)極端に手前の場所でクリック操作するんだよなぁ。」という人だけ注意が必要です。
ホイール
この「Kone Pure Ultra」では、ホイールもグレードアップされています。
これは実際に触り比べたらハッキリわかる程になっています。
旧型よりも「遊びがなくなって、よりノッチが強く効いている印象」を受けます。
あくまでも感覚論ですが、これ位ハッキリとノッチが効いていれば【ホイールのチャタリング(故障)の危険性が少なくなった】と感じます。
僕はこの3年程でゲーミングマウスを40台近く購入し実際に使ってきているんですが、マウスの故障で一番多いのがこの「ホイールのチャタリングによる故障トラブル」でした。
logicoolの「G403WL・G703」でこれが発生
※logicoolはサポート体制が非常にしっかりしているので、サポート保証によりすぐ新品を送って貰えたので助かりました。
実体験として、この現象が起きやすいマウスの特徴が、上記で挙げたホイールの遊び(緩さ)がある程故障が起きやすいという認識でいます。
もちろんこればっかりは、製品による個体差も絡んでくるので、もしもチャタリングが起きてしまったらROCCATも2年保証が付いているので、サポートにすぐに対応してもらってくださいね。
ついでに話しておくと、このホイールの設計位置も問題なし。↓
握り方や手の大きさも関係してきますが、一般的な人であれば上記の通りクイックアクセスが可能なので、FPSゲームでも文句なしの操作性に仕上がっています。
サイドボタン
体感だと、このサイドボタンも恐らく変更されているんじゃないかな?(個体差かも。)
旧型に比べてクリック感が若干「浅く・音が高音」になっています。実際の使用感は至って良好。
サイドボタンへのアクセスもこの通りです↓
「THE 最適なサイドボタン」という仕上がりでした。
DPI変更ボタン
これは、旧型と全く同じ仕様で、上下に「+-」の感度ステージ変更ボタンが2つ。
ゲームプレイ中にDPIを変更する人にはありがたい仕様です。
このボタンはソフトウェアで「他のコマンド入力に変更可能」なので、僕個人はゲーム中『マップの表示・回復』に割り当てて使っています。
各ボタンへのアクセスも良好↓
人差し指で素早く操作を完結できるので、万人にとってもありがたい仕様です。
ケーブル
素材は、非常に柔らかい「ビニールケーブル」に変更されています。全然固くない。
旧モデルは「固い編み込みケーブル」だったので、非常に嬉しい変更点。
この「Kone Pure Ultra」のケーブル径は実測値「約2.6mm」↓
各種マウスバンジーとの干渉チェックも行っておきます。↓
上記で挙げたマウスバンジーは使ってる人が結構多いメジャーな製品ばかりなので、これらを使用している人たちは安心されて大丈夫。
この4つのメーカーのマウスバンジーなら何の問題もなく取り付けることが可能です。
ですが個人的に今回の「Kone Pure Ultra」と併用するのであれば、マウスバンジーもROCCAT製のものにした方が統一感があってデスクがスッキリすると感じます。
裏面にはしっかりとラバー材も設けられているので、適切な長さで固定すればマウスバンジーとしての役割は問題なく果たしてくれます。
「Kone Pure Ultra」を購入される方は併せて購入してみて下さい。
ソール
ソールは大きめで、使ってみた所「滑りよりも止めやすさ」に重視したソールという具合。
旧型と比較してもソール面積が大きくなったことがその証です。
僕の個人的な好みですが、ソールは滑りやすさを求めたい派なので別途購入の「パワーサポート」のソールに張り替えました。
僕自身FPSをプレイするのに、エイムの滑りが物足りなかったので、これに変更しましたが滑りが格段にUP。
(初期ソールの厚みも同じ0.65mm)
この「パワーサポート」は、たったの400円程で12個入りのためコスパ良し。
ソールの接地面積が格段に小さくなり、材質もかなり滑りやすい部類のソールなのでオススメ。
もちろん、止めやすさを重視する人は初期ソールのまま使ってくださいね!(これは好み)
「Kone Pure Ultra」のリフトオフディスタンスを検証
マウスを持ち上げた際に、どの位置までセンサーが認識するかの距離の事を指します。
一般的にこの数値が『2.0mm未満』ならFPSでも快適にプレイできるという指数です。
測定方法は、0.1mmの金属プレートを一枚ずつ底面に敷いていき、マウスの挙動が反応しなくなる点を検証。
使用したマウスパッド
あとで詳しく説明しますが、今回の「Kone Pure Ultra」ではこのリフトオフディスタンスをソフトウェア上で『最低~低~カスタム』の3つのうちから調節が可能です。
僕の環境での検証結果はソフトウェア上で「最低」の設定時、リフトオフディスタンスが「0.7mm」
ソフトウェア上で「低」の設定時、リフトオフディスタンスが「1.9mm」でした
FPSをプレイする上で理想的なリフトオフディスタンスとなり快適なエイムを実現してくれると言えるでしょう。
「Kone Pure Ultra」の使用感
僕自身のグリップスタイルは「つかみ持ち」で平均的な手の大きさなので、この「Kone Pure Ultra」に最も適したユーザーになります。
旧型でもかなりの操作性を誇っていましたが、『20gの軽量化』と『ケーブルの変更』のアップグレード恩恵がとても大きく、これが完全体とも言えるべき使用感。
早速「Kone Pure Ultra」の実力を確かめるため、試しにFPSゲームのBF1で試してみたら1試合目からキルマシーン↓
FPSのスコアは「戦い方・敵味方の戦力差」などの複合要素が絡んでくるので、万人への参考にはなりませんが、僕のBF1での総合キルレは「2.0」。
FPSプレイヤーで「つかみ持ち・つまみ持ちユーザー」は、この「Kone Pure Ultra」を第一候補に、是非一度は使ってみて欲しい使用感でした。
「Kone Pure Ultra」のソフトウェア
ROCCATの専用ソフトウェアである「SWARM」にて各種設定が可能です。
このソフトウェアは他社のゲーミングデバイスメーカーと比較して随一のクオリティーを誇ります。
””非常に分かりやすく・あらゆる設定が可能””なので、このクオリティーを他社も真似してもらいたい程のソフトウェアになっています。
①全体設定画面
①縦スクロール速度
②横ティルト速度
③ダブルクリック速度
④Windowsポインター速度
⑤DPIプリセット(最大5つ)
ここでの注意点として、今回の「Kone Pure Ultra」では②の「横ティルト機能」が未搭載なので、この設定項目は未関係となります。
②ボタン割り当て画面
①マクロの割り当て
②ホットキーを割り当て
③タイマーの割り当て
④基本機能(マウスの基本機能)
⑤高度な機能(プロファイル切替など)
⑥インターネット
⑦マルチメディア
⑧開く
⑨ROCCAT Functions
⑩システム&OS
⑪無効
⑫リセット
Roccat Easy-Shift{+}機能とは?
1ボタンに2つの機能の割り当てを可能にするRoccatオリジナル拡張機能に対応します。これによりシンプルな操作から複雑なマクロ登録まで多彩なコマンドレイアウトが可能となります。本モデルでは8ボタンのうちの1つをshift機能として使用するため、残りの7個のボタンが2機能(合計14機能)を果たす形となります。
③イルミネーション設定画面
発光プリセット
①インテリジェントライティングシステム
②ウェーブ
③常時点灯
④ハートビート
⑤ブレス
⑥点滅
④高度な設定画面
①ポーリングレート(125 / 250 / 500 / 1000 Hz)
②LED TIME OUT(LEDのスリープモード)
③設定をリセット
④ディスタンスコントロールユニット(リフトオフディスタンスの設定「最低・低・カスタム」)
⑤角度スナップ(アングルスナップ)
⑥サウンドフィードバック
⑦ZERO DEBOUNCE
今回初めてROCCAT製品に触れてみて、この凄さを体験しました。
自分に合った最適なゲーミングマウスを作り上げていくという意味では、これだけでも購入する理由になるレベルのクオリティーでした。
安心の長期2年保証
そりゃ1000円~2000円の格安ゲーミングマウスとは訳が違う。
有名メーカーであるROCCAのサポートですから、何か故障や不具合があっても長期2年の安心サポートも健在です。
安物買って、案の定すぐに壊れて・・・また次のを買うとなると、時間も手間もお金もかかってしまいます。
安物買いの銭失いは本当にどうしようもないムダ金になるので絶対やめた方が良い。
この有名メーカーだからこその独特な「守ってくれている感覚」は本当に心地の良いものです。
格安を買って「いつ壊れるのかな?」と心配しながら使っていくのは、精神衛生上よろしくありませんからね。
皆さんもROCCATというブランド力に守ってもらいましょう。
「Kone Pure Ultra」の気になる点はこの1つ
右クリックが場所によって異様に固い
これは製品の個体差による現象かもしれないという事を前置きしつつお話します。
しかしながら、この検証は同じ製品を複数購入して検証しなければ分からない事なので憶測止まり。
ええ、僕にはそれだけの財力がありません。(切実)
左半分(中央部)ならクリックの押加圧も軽く、通常使用が可能です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は人気の最新作ゲーミングマウスであるROCCATの「Kone Pure Ultra」をレビューしていきました。
このマウスは「つかみ持ち・つまみ持ちプレイヤー」」の方は、最高のフィット感を味わうことが出来る至極の一品です。
20gの軽量化は想像をはるかに超えた快適性だったので、旧型の「Kone Pure Owl-Eye」を使っている人はぜひ”操作感が大幅にアップグレード”した「Kone Pure Ultra」を体験してみて下さい。
では今回はこの辺で!以上、デバイスブロガーの「RYO(@ryo_blog_fps)」でした^^
バイなら!
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