どうも皆さんこんにちは!デバイスブロガーの「RYO(@ryo_blog_fps)」です^^
今回は、世界中でベストセラーとなったGloriousのゲーミングマウス「Model O」の待望の左右非対称型(右手専用マウス)である「Model D」を詳しくレビューしていきます。
今回のマウスの総評を先に述べておくと
この「Model D」は持ち手を選ばない万能形状で
過去最高の形状と使用感だと僕は感じています。
実際にこれまで独断と偏見で選んでいたNO.1マウスのXtrfy「M4 RGB」よりもクセが無く、非常に扱いやすかったので、RYOさんが選ぶNO.1ゲーミングマウスに新たに認定し、以下の記事に追加しました。
この抜群の使用感で7000円代という安さも決め手の一つです。(22/10月 時点のAmazon価格:マットブラック)
それ位おすすめできる至極の一品。詳しくレビューしていきます。
「Model D」の大きな特徴
- ハニカム構造(穴あき型)を採用で【マット:67g・グロッシー:69g】という超軽量。それでいながら価格が6,680円とお手頃価格の高コスパ。
- この低価格を実現しているのは、「過剰なセンサー性能を排除し必要最低限」にした恩恵であり、どうしてもハイスペックセンサーが使いたい人には向かない仕様。
- かぶせ・つかみ・つまみの全てのグリップタイプで抜群の操作性を実現してくれる完璧な形状。ここまで優れた形状は僕自身経験が無いほどの仕上がり。
- センサーは実績と信頼のある「Pixart 3360オプティカルセンサー」を搭載。FPSでも完璧なエイム追従を行える。
- 一方で気になる点は、先に発売されていた「Model O」で頻発していたケーブルの断線リスク。しかし実物を見比べた所どうやらケーブルの仕様変更で改善された模様。(記事後半で後述します)
他のエルゴノミクス形状マウスとの比較
今回の「Model D」と同じ形状分類のゲーミングマウスであるRazer「DeathAdder V2」と、Xtrfy「M4 RGB」を比較してみると、今回の「Model D」の特徴と立ち位置が分かりやすいのでまとめます。
詳細スペックの比較表↓
(表内赤字が優秀な数値)
Model D | M4 RGB | DeathAdder V2 | |
形状 | エルゴノミクス形状 | エルゴノミクス形状 | エルゴノミクス形状 |
搭載センサー | Pixart 3360 | Pixart 3389 | Focus+ 20K DPI |
最大解像度 | 12,000 DPI | 16,000 DPI | 20,000 DPI |
最大速度 | 250 IPS | 400 IPS | 650 IPS |
最大加速度 | 50 G | 50 G | 50 G |
重量 | 68 g | 69 g | 82g |
Amazon価格(20/3/5 現在) | 6,680 円~(※1) | 8,437 円~(※1) | 9,680 円 |
まとめると、今回のGlorious「Model D」は
【センサー性能を必要最低限に抑える事によって低価格化を実現しつつ、重量がもっとも軽いゲーミングマウス】
という特性を持っています。
本体重量の実測値比較↓
しかし今回のGlorious「Model D」は、これだけあればゲームに一切問題なしのスペックを満たしつつ、誰もが買いやすいように価格を抑えている所には素直に好印象です。
「Model D」の外観
それでは「Model D」の外観を詳しく見ていきましょう。
箱デザイン
本体
各方面からの画像(タップで拡大可)
形状のジャンルは『左右非対称型』であり、大きさ・形状に関しては【標準的な大きさ】となる格好です。
外観の特徴は、両側面にGloriousのロゴデザインが施されています。
ライティングは1680万色のRGBに対応しており、光る場所は「左右サイド上部のライン」と「ホイール」が光ります。
7,000円で買えるゲーミングマウスにしては、これほどまでに美しいLEDはなかなかありません。
「Model D」を実際に握った様子
「Model D」を代表的な3種類の持ち方で持ってみます。
手の大きさ(参考)↓
画像タップで拡大可能
このマウスは左右非対称のエルゴノミクス形状を採用しているため、かぶせ持ちに最も適した形状です。
しかし、ここからがこの「Model D」のマジック。
通常エルゴノミクス形状のマウスは、「かぶせ持ち以外」のグリップタイプが不得意な傾向になりがちなんですが、この「Model D」は全てのグリップタイプに恐ろしく適応してくれます。
現に僕自身は「つかみ持ちプレイヤー」であり、これまで好んで使用してきたのはつかみ持ちと相性がいい””左右対称型の小型マウス””だったのですが、今回の「Model D」はその常識をぶち破ってくれました。
「つかみ持ち派」の僕でも
めちゃくちゃフィット感がいいんです。
そしてマウスの高さと全長のバランスが絶妙。
クリックボタン
FPSゲームでも実際に使っていますが、このクリック感でウィークポイントとなり得る要素は見当たらないんですが、すっごく残念な点が一つだけあります。
このクリックスイッチの耐久性は、安心して購入するために必要な購入心理に重要な項目であり、数値が100倍も違うのは正直すごく残念。
早く修正して欲しい。もったいない。これがこの「Model D」で一番残念だった点です。
クリックボタンの構造はボタンスイッチが独立型の「セパレート式」を採用しているため、クリック位置が奥であろうが手前であろうがほぼ変わらない押加圧で快適にアクション出来ます。
快適にクリック出来る範囲はここまで↓
非常に幅広く、ほぼ同じテンションで動作が可能であるため、手の大きさや指の長さに関係なく、誰もが操作しやすいクリックボタンになっています。
日本人の平均的な手の大きさの人は一切問題ありませんが、上記に当てはまる人は注意されてください。
ホイール
表面の接触面は滑り止めが効いた「ラバー材」で、指先で引っかけやすい凹凸構造。
Gloriousの先に発売された左右対称マウスの「Model O」もこの仕様であり、こちらは購入してから7カ月が経過していますが、このホイール部のべたつきは発生していないので、今回の「Model D」もこの先安心して使えると踏んでいます。
ホイール回転のノッチ感は軽く、「ヌルヌル寄りのコリコリ感」。
ホイール位置に関しても、日本人の平均的な手の大きさの人ならクイックアクセスが可能です。
デメリットとなる要素はなく、充分な仕様と言えるでしょう。
サイドボタン
ボタンの設計位置も良好そのもの↓
ただし、このサイドボタンへのアクセスはその人のグリップスタイルや指・手の大きさによって変化してくるので、あくまで参考程度として下さい。
DPI変更ボタン
この「Model D」は、天板上部に独立型のDPI変更ボタンを搭載しています。
デフォルト時のDPIチェンジのプリセットはマウス底面の「DPIランプ」で今のDPI値が確認可能です↓
※カメラ撮影の光具合で、色が分かりにくいですが目視だと色がハッキリ判別できます。
尚、このボタンは後で詳しく解説する「Model D」の専用ソフトウェアで、他のキーへのキーバインド設定も可能となっています。
僕はFPSゲームでの使用でよく使う「Mキー(マップ表示)」を割り当てて使っています。
あなた自身の使いたいキーを設定しましょう。
ケーブル
この「Model D」のケーブル径は実測値「約2.2mm」↓
目新しくUSBの接続端子の色がオレンジだったのが印象深い↓
ケーブルの柔らかさはかなりのモノ。
これならマウスバンジーを併用しなくても良いレベルの柔らかさであり、エイムを邪魔するリスクはほぼありません。
ですが、マウスバンジーを併用する人も多いと思うので毎度のことですが、各種マウスバンジーとの干渉チェックも行っておきます。↓
主要マウスバンジーとの対応検証
この4つのメーカーのマウスバンジーなら何の問題もなく取り付けることが可能です。
ケーブルの断線リスクについて
ここで述べておかなければいけないのは、Gloriousで先に発売された「Model O」で多数報告されていた””ケーブルの断線リスク””です。
その対策案は、なんと箱の大きさまで変更する徹底ぶり↓
箱を大きくすることにより、ケーブルの格納スペースが広くなり、運搬時に起きうるケーブルへのダメージを最小限に抑えるための対策と言えます。(それしか考えられないです。)
今回の「Model D」もケーブルダメージが少ない大きい箱を採用してあります。
ソールと底面
裏側までハニカム構造がびっしり施されています。
また今回の「Model D」は非常に珍しい「追加ソール」が付属。
付属する追加ソールを貼る事で「自分に最適な滑りへとカスタムできる」という発想は、僕の知る限りでは前例がなく非常に驚かされました。
「Model D」のリフトオフディスタンスを検証
マウスを持ち上げた際に、どの位置までセンサーが認識するかの距離の事を指します。
一般的にこの数値が『2.0mm未満』ならFPSでも快適にプレイできるという指数です。
測定方法は、0.1mmの金属プレートを一枚ずつ底面に敷いていき、マウスの挙動が反応しなくなる点を検証。
※製品による個体差、お使いのマウスパッドとの相性も絡んできますので、あくまでも参考値としてお考え下さい。
使用したマウスパッド
あとで詳しく説明しますが、今回の「Model D」ではこのリフトオフディスタンス(LOD)をソフトウェア上で調節が可能です。
表示は「2m…」と省略されていますが、恐らく「2mm」の事でしょう。
僕の環境での検証結果はソフトウェア上で「2mm」の設定時、リフトオフディスタンスが「0.8mm」。
ソフトウェア上で「3mm」の設定時、リフトオフディスタンスが「1.6mm」でした。
話は戻りますが、この「Model D」のリフトオフディスタンスは、最短時であればかなり短く非常に優秀な測定値結果です。
FPSをプレイする上で理想的なリフトオフディスタンスとなり快適なエイムを実現してくれると言えるでしょう。
「Model D」の使用感
先にこれだけは言わせてください。
外観が反則級のかっこよさ。
6000円台のマウスなのにここまで外観がカッコいいマウスは初めての経験です。
使用感については文句なしの【☆5.0】
67gという軽さもそうですが、このマウスの最大のメリットはその形状と大きさになります。
かぶせ持ちの人には◎なのは、エルゴノミクス形状なので当然なんですが、つかみ持ちプレイヤーの僕ですら◎という万能形状。
その理由がコレ↓
僕はこの手の平の空間のことを、勝手に『エイムの懐』と呼んでいますが、エルゴノミクス形状なのにこの空間が十分とれるので繊細なエイムが非常にやりやすかったです。
FPSでももちろん試しましたが、Apex Legendsを100時間もプレイしていない雑魚プレイヤーの僕ですら「あと少しでハンマー?(2000ダメージ)が取れた」という結果に大歓喜。↓
いつも300ダメージ行けば良い方なので僕はこれを機に、Gloriousの「Model D」の信者と化してしまいましたよね。
ソールも滑るし
リフトオフディスタンスも優秀で
ケーブルストレスもない。
「Model D」のソフトウェア
Gloriousの専用ソフトウェアである「Model D / Software」にて各種設定が可能です。
①DPI設定
400~12000DPIの範囲を100単位で調節が可能。
DPIプリセットに登録できる最大数は6つとなっていますが、固定DPIで使用する人は指定の値のみに固定することができます。
②ライティング設定
「LEDエフェクトの選択」「光の波のスピード調整」「光の方向の変更」が可能。
・Glorious Mode(滑らかな色の波)
・Seamless Breathing(スパイラルに色が変更)
・Breathing(消灯と点灯)
・Single Color(固定色)
・Breathing(Single Color)
・Tail(5段階の部位が流れるように点灯)
・Rave(2色のLEDが交互に点灯)
・Wave(カクカクとした色の波)
・LED OFF(消灯)
③リフトオフディスタンス設定
この誤記は非常に残念。早くアップデートで日本語対応してこの誤記を修正して欲しいです。
④ポーリングレート設定
⑤デバウンスタイム設定
マウスクリックの入力検知はパソコンに送られる際、マウスクリックのチャタリング(1クリックを2クリック検知してしまうこと)を防ぐために遅延が設けられています。
この遅延時間を「デバウンスタイム」と言います。
逆にもしも経年劣化によるチャタリングが発生してしまった場合は、このデバウンスタイムをソフトウェアで遅くしてやれば解決してくれる可能性があります。
ここまで細かく設定が出来るマウスはそうそうありません。大いに役立てましょう。
1年保証付き(桜木電子株式会社)
日本の国内販売正規代理店である「桜木電子株式会社」さんがサポートを行ってくれます。(国内正規品のみが対象)
言うて365日もありますし、日本語での保証対応を受けられるので、ここは安心できるポイントと言えそうです。
「Model D」の気になる点はこの1つ
ソフトウェアが製品ごとに分類される
また、ソフトウェア自体が日本語に対応していない点も大きなウィークポイントと言えます。
英語でも分かりはするんですが、ゲーミングマウスを初めて購入した人には優しくない仕様です。
今後のアップデートで対応されるのを期待します。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は人気の最新作ゲーミングマウスであるGloriousの「Model D」をレビューしていきました。
僕はつかみ持ち派なので、これまで左右対称の小型マウスを好む傾向にありましたが、今回のGlorious「Model D」はその価値観を大きく覆してくれました。
今はこの「Model D」が一番使いやすいので、新たなメインマウスとして今後も使っていくためにもう一台予備購入したほどです。
ぜひ皆さんもお試しください。そしたら僕が熱弁してきた理由がハッキリ分かりますよ。(お世辞抜きで)
では今回はこのへんで!
以上、デバイスブロガーの「RYO(@ryo_blog_fps)」でした^^
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